マチノコト

2015.2.1

山形県鶴岡の地域文化の遺伝子を運ぶおみやげ「かわらチョコ」、庄内ここ未来会議でお披露目

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山形県鶴岡市で、忘れかけられていた郷土文化を新たなかたちで継承し、過去から現在、そして未来へと「ミーム(文化的遺伝子)」を運ぼうとするプロジェクトが始まりました。

「ミーム」という聞きなれない言葉は、習慣や技能、物語といった人から人へコピーされる様々な情報のことを指します。社会や文化といったものを形成する様々な情報として分析されています。

地域の文化をつなぐお菓子

地域特有の「ミーム」を伝えようと生み出されたのが、江戸時代から鶴岡で親しまれてきたお雛様人形、「かわら人形」をモチーフとした「かわらチョコ」です。これは明治はじめから代々続く、銘菓「木村屋」の新商品のデザインプロジェクト。

「地元の酒蔵の酒粕や日本酒を使った発酵チョコを作りたい」という木村屋の若旦那、吉野薫さんの想いを、アートディレクター/発酵デザイナーとして活躍する小倉ヒラクさんがかたちにしました。

山伏・密教文化や米・日本酒づくりなど、文化が数多く蓄積されている鶴岡で小倉さんが目をつけたのは、こちらのかわら人形。

江戸時代に京の日本酒づくりの技術と一緒に伝わってきた雛人形を、鶴岡の瓦焼き職人の尾形さんがまねてつくり、鶴岡の土地で代々受け継がれてきました。

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鶴岡の新たな名物「かわらチョコ」

これをモチーフに、鶴岡ならではの郷土みやげとしてつくられたのが今回の「かわらチョコ」です。

イラストレーター・ますこえりさんのイラスト&デザインによって、千代紙のようなレトロで可愛いパッケージが完成。チョコの上にもキャラクターが転写されています。

地域の文化や技術を、チョコというお菓子で表現することで、これまではそういった情報に触れてこなかった人々にも情報を届けることができます。地域の「ミーム」を運ぶ媒介として活躍してくれそうです。

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鶴岡にまつわるストーリーがいっぱい詰まった「かわらチョコ」は、2015年2月1日から鶴岡の木村屋さんの直営店舗を中心に発売が開始されます。

鶴岡に行かれた際は、ぜひこちらの「かわらチョコ」をおみやげにどうでしょうか。

2/11にはこの商品の発売を記念して、鶴岡・庄内文化のこれからの未来を語るトークイベント「庄内ここ未来会議」も開催されます。

地域の文化を運ぶ「かわらチョコ」に関心をもった方は、こちらのイベントもぜひチェックしてみてください。

庄内ここ未来会議

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「庄内ここ未来会議」〜かわらチョコお披露目会〜

【日時】2015 2/11(水祝日)17:00〜20:00
【参加費】1,500円(庄内プレート & かわらチョコつき)
【会 場】 鶴岡まちなかキネマホール

呼びかけ人:吉野 薫(木村屋)・小倉 ヒラク(かわらチョコアートディレクター)

【日時】2015 2/11(水祝日)17:00〜20:00
【参加費】1,500円(庄内プレート & かわらチョコつき)
【会 場】 鶴岡まちなかキネマホール

【第一部】かわらチョコお披露目会 <17:00〜17:30>
商品ができた背景と、かわら人形を介した鶴岡と上方文化の交流の歴史、木村屋のこれからのチャレンジについて話します。

☆料理家マツーラユタカさんの庄内プレート☆

【第二部】庄内見直し会議 <18:00〜20:00>
出羽三山の山伏文化、最上川や日本海を介した産業文化を軸に、庄内の
未来の食文化について、地域ゆかりのパネラーといっしょに考えます。

出演:
・星野文紘(山伏)
・マツーラユタカ(料理家・つむぎや)
・西村 勇哉(NPO法人ミラツク代表理事)
・今野優(TSUCUL編集長)
・ますこえり(かわらチョコイラストレーター)

司会進行:
・小倉ヒラク(アートディレクター・発酵デザイナー)

<申込方法>
・shop.kimuraya@kimuraya.co.jp 宛に「2/11参加希望」とメール
・ 0235-22-4530まで電話でご予約(担当:吉野、橋本)
9:00〜18:00

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工藤瑞穂。 「soar」プロジェクト代表・編集長、「HaTiDORi」代表、ダンサー、元日本赤十字社職員。1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。NPO法人ミラツク研究員、Webメディア「マチノコト」ライター。

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