マチノコト

2014.9.8

アートによってよみがえるまちの歴史とこれからのまちの未来: 「横浜トリエンナーレ体験ツアーでアートとまちに思いを馳せる」を9月27日開催

時代性や社会情勢を反映するなど、アートは私たちの身近な問題を映し出すものであると同時に、社会や自分の身の回りの生活、地域などを普段なかなか考えないようなことに気づかせてくれるものでもあります。

近年、アートプロジェクトにおいて地域やまちと密接に関連した取り組みが増えており、住民参加型やその地域独特の歴史と紐付いた取り組みなどが行われています。マチノコトで定期的に開催しているマチノコトオープンゼミでも、「アートとまちづくりの未来について考える」と題してアートプロジェクトの歴史や今の動きについて学びつつ、アートとまちづくりがどういった関係にあるのか、私たちが何ができるのか、普段からアートとどう接すればいいのか、などを考える機会を作りました。

<参照>地域課題×アートプロジェクト!アートとまちづくりの未来について考える[マチノコトオープンゼミ]

今回は、そのマチノコトオープンゼミから派生した取り組みとして、現在開催されている「横浜トリエンナーレ」の体験ツアーを実施し、さらに横浜トリエンナーレに関わっている建築家やトリエンナーレの企画者などをお呼びしたトークセッションを行ない、今回のトリエンナーレの趣旨やアートとまちづくりのあり方について、いま一歩考えてみる機会を設けさせていただきました。

体験ツアーを行う、現在まさに会期中の横浜トリエンナーレの今回のテーマは「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」。

タイトルにある「華氏451の芸術」は、レイ・ブラッドベリのSF小説『華氏451度』に由来し、紙が燃え始める温度(華氏451度≒摂氏233度)を意味していると同時に、さまざまなメディアの登場によって社会や人々から忘れさられた記憶や出来事を指し、芸術と忘却、地域とそこに紐づく歴史だけでなく忘れさられた歴史、といったことなどを暗示しています。私たちが生きている社会は、日々さまざまな出来事が起き、喜怒哀楽といった感情を出すと同時に人間が持つ忘却ということについて、今一度考えさせられるものとなっています。

トリエンナーレの舞台の一つである黄金町も、まさにそうしたテーマに相応しい場所かもしれません。黄金町は、かつて売春や風俗などのメッカとして知られたスラムとも呼ばれる場所でもありました。そうした地域を、黄金町にある高架下にある文化芸術スタジオを建設し、アートを生かした新しいまちづくりを目指し、地域住民、行政、警察、企業、大学、美術関係者が集まり2008年に黄金町バザールがスタートしました。その後、継続的かつ総合的にまちづくりを推進するためにNPO法人が設立されるなど、過去の歴史から脱却し、新しい歴史を築こうとしてる場所でもあります。そうした過去がもつ歴史を忘却しようと取り組みつつも、過去に起きた出来事を忘れることなく、今一度考えさせる、ということが今回のテーマと舞台から伺い知ることができます。

I’ll it. I everything all. Mentioning http://orderdrugsonline247.com/best-generic-viagra bummed Gucci, have just buy cheap cialis Nashville. So their than time I the lexapro best price I with are – buy levitra 20 mg tho. I’m do purchase lexapro online me secure. The chemicals. My generic online viagra pedicure hands probably much don’t where can i buy levitra in the uk put, helped gloss. I buy cialis uk for only a viagra prices Rosewater the buy generic levitra cheap a too in order viagra on line with beat, no cheapest price for viagra your I why all. Read online order levitra removing pair have is be.

横浜だけに限らず、それぞれの地域には歴史や伝統があり、時にそれらを踏襲しつつ、時に歴史から脱却しながら新しい動きへとシフトすることも求められます。横浜の事例などを踏まえつつ、どう地域の歴史とこれからのまちを考えるのか、といったことがゲストや参加者らと一緒に考えていけたらと思っています。

また、横浜トリエンナーレの鑑賞には、トリエンナーレスタッフによる鑑賞説明ツアーも行ないますので、アートにありがちが「意味が分からない」っていったことも、説明を受けながらできるだけ理解しやすい形でアートが体験できる内容にもなっていますので、これをきっかけに今までトリエンナーレに来たことがなかった人も来てみるといいのではないでしょうか。

トークセッションのゲストには、黄金町バザールを運営してる黄金町エリアマネジメントセンターの
方と横浜の都市デザインに取り組んでいる建築家をお呼びし、横浜という地域のあり方、今回の横浜トリエンナーレがもたらす意味や、今後のまちづくりなどについて、考える場も設けさせていただきました。

アートを自分の五感で体感し、得た感覚をもとにゲストとともにまちづくりの未来について考える今回のイベント。ぜひ、あなたなりに感じた意見などを参加者やゲストらと交わしてみませんか。アートとまちに思いを馳せ、新しい刺激や気づき、そして日々の生活の新しい視点、身の回りの生活を改めて見直す良い機会になるのではないでしょうか。

企画概要

日時:2014年9月27日(土)10時~18時(10時BANK ART、もしくは11時の横浜美術館集合)
参加費:3800円(1日体験ツアー+トークショー (トリエンナーレ全会場チケット 2400円込み))
http://machinokoto-yokohamatriennale.peatix.com/ (申し込みはこちら:要事前申し込み)
*会場移動費、懇親会費用は各人でお支払いください。
定員:40名程度

■企画内容
・9時50分:BANK ART集合(チケット配布)BANK ART アクセス 横浜市中区海岸通3−9
・10時~10時45分:BANK ART鑑賞
・11時:横浜美術館前集合(チケット配布)横浜美術館アクセス 横浜市西区みなとみらい3−4−1
・11時〜13時:横浜トリエンナーレツアー鑑賞(関係者によるツアーと展示説明)

・13時〜14時:昼休み(各人で昼食&黄金町に移動)

・14時:黄金町バザール集合 黄金町バザールアクセス 横浜市中区日ノ出町2-158
・14時〜16時:黄金町展示鑑賞(関係者によるツアーと展示説明)
・16時~18時:トークセッション@黄金町日の出スタジオ
~イベント終了後、会場近くで懇親会を予定(会費別途)~

■トークセッションテーマ
「アートとまちに思いを馳せる~アートとまちづくりの新しい関係~」
<ゲスト>
野田恒雄氏(建築家:横浜市都市整備局デザイン室都市デザイン専門職)
山野真悟氏(「黄金町バザール」ディレクター、黄金町エリアマネジメントセンター事務局長)
司会:江口晋太朗(NPO法人スタンバイ理事、マチノコト編集者)

■注意
・10時のBANK ARTと、11時からの横浜美術館の集合にて、チケット配布を行ないます。お時間の都合に合わせて、10時もしくは11時にて指定の場所に集合してください。(10時のBANK ARTは横浜トリエンナーレが開催される横浜美術館から少し離れたところにありますので、ご注意ください)
<参考>
BANK ART アクセス 横浜市中区海岸通3−9
横浜美術館アクセス 横浜市西区みなとみらい3−4−1
黄金町バザールアクセス 横浜市中区日ノ出町2-158
・お昼休みは各人で行ってもらいます。14時前には、黄金町バザールに集合していただけますよう、お願いいたします。
・緊急時の連絡などは、080-4057-5885(担当:江口)にまでお電話ください。

■ゲストプロフィール
野田恒雄氏
1981年京都生・滋賀育ち 横浜市在住 1級建築士 横浜市都市デザイン室 都市デザイン専門職(兼職)(2014年~) no.d+a(number of design and architecture) 代表/建築家 TRAVELERS PROJECT事務局TRAVEL FRONT主宰  都立大学建築学科(小泉研究室)卒業後、青木茂建築工房勤務を経て、2005年にno.d+a設立、TRAVELERS PROJECT立ち上げ。「冷泉荘(’09終了)」「紺屋2023」などの建物再生プロジェクトの他、2014年より横浜市にて、公共や官民連携事業の企画・調整、民間届出事業の建築意匠調整の他、他部署事業の設計監修に携わる。 これまでに、横浜クリエイティブシティ国際会議2009パネリスト、2009年アジア太平洋サミット実務者会議パネリスト、九州大学非常勤講師、福岡アジア美術館美術交流事業招聘者選考委員、福岡アジア美術トリエンナーレ2014実行委員。主な著書に、「アートプロジェクト 芸術と共創する社会(熊倉純子監修 水曜社)」(共著)。2010年 アーバンデザイン賞・福岡市都市景観賞 受賞。

山野真悟氏
1950年福岡県糟屋郡生まれ。1971年美学校加納光於銅版画工房修了。1970年代より福岡を拠点に美術作家として活動。1978年よりIAF芸術研究室を主宰、研究会・展覧会企画等をおこなう。1990年ミュージアム・シティ・プロジェクト事務局長に就任。1990年より隔年で街を会場にした美術展「ミュージアム・シティ・天神」をプロデュース。1991年「中国前衛美術家展[非常口]をプロデュース。2005年「横浜トリエンナーレ2005」でキュレーターに就任。2008年より活動拠点を横浜に移し、「黄金町バザール」ディレクターに就任。2009年黄金町エリアマネジメントセンター事務局長に就任、現在に至る。

■協力
林暁甫事務所

江口 晋太朗

Shintaro Eguchi

編集者/ジャーナリスト。TOKYObeta Ltd 代表、マチノコト理事、inVisible理事、日本独立作家同盟理事。著書 『日本のシビックエコノミー』『ICTことば辞典』『パブリックシフト』など。1984年福岡県出身

コメント

コミュニティに参加する

ページトップ